2025/07/13 04:56
日曜日のゆるやかな空気に合わせて、今日は少しリラックスしながら書いてみようと思います。
私が作っているデジタルジャーナルは、いわゆる“便利ツール”というよりも、“日々をちょっと丁寧に、心地よく過ごすための相棒”のような存在になれたらいいな、と思って作っています。
だからこそ、デザインの細部にはたくさんの想いを込めています。
テンプレートの中には、ところどころにフリーハンドの枠や線を添えているものもあります。
あえて“きっちり整った”デザインではなく、少しゆるさを残した線や手描きのあたたかみがある形にしているのは、日々の記録に「正しく書かなきゃ」「ちゃんと続けなきゃ」とプレッシャーを与えたくないからです。
以前にもお話ししましたが私自身がまさに、完璧にやらなきゃ!と思いがちなタイプで…..
手帳も最初の数日は気合を入れて書くけれど、1ページでも空白ができると「もう続けられない…」とそこで手が止まってしまうことがよくありました。
だからこそ、「もっと自由でいい」「思ったことを思ったように書くだけで、充分」。
そんなふうに、少しでも心がゆるむような空間をつくりたかったんです。
完璧に使いこなす必要なんてなくて、きれいに書かなくてもいい。
その日あったことをふわっと一言だけメモしてみたり、ちょっとした気分の変化をスタンプひとつで残してみたり。
どんな使い方でも、それが今の自分をちゃんと残すことにつながると思っています。
手帳を開くことが、義務じゃなくて楽しみになるように。
そんな願いを込めて、あえて“ゆるさ”をデザインしています。
色の組み合わせにも、実はたくさんの想いを込めています。
ただ「かわいいから」「おしゃれだから」ではなくて、その色が持つ雰囲気や感情のトーンを、ちゃんと意識しながら選ぶことを心がけています。
私自身日々の気分に少し波があり、ちょっと気持ちが沈んでいるときや、なんとなくやる気が出ない日もよくあります。
そんなとき手帳を開いてまず目に入ってくる色が、もしも強すぎたり、情報量が多すぎたりしたら……
それだけで「今日はもう閉じておこう」ってなってしまうこともあるんですよね……
だからこそ、私が選ぶのは“ふっと呼吸がゆるむような色”。
やわらかいベージュや、くすんだブルーやグリーン、グレーがかった落ち着いたピンクなど、一度見たときに「いいな」と思えるだけでなく、毎日見ていても疲れない・飽きないことを大切にしています!
配色のバランスも、華やかすぎず、かといって地味すぎないように。
やさしさの中にほんの少し気分が上がるような“抜け感”を意識して調整しています。
自分の機嫌をとるツールとして、デジタルジャーナルを使ってもらえたら嬉しい。
そんな気持ちで、ひとつひとつ色を選んでいます。
「こんなページがあったら、もっと毎日が整う気がする」
「ここにちょっとした欄があるだけで、もっと使いやすくなるかも」
そんな風に、自分が使っていて感じる“ちょっとした違和感”や“こうだったらいいのに”をヒントに、少しずつ形にしていっています。
一気に完成させるというよりは実際に使ってみて、「やっぱりここは変えよう」と何度も微調整しながら育てていく感覚です。
何度も試して、気づいて、手を加えて。
それでもなんか違うなと感じては、また手を止めて悩むこともしょっちゅうで…。
思うように形にできないもどかしさに、何度もぶつかりました。
それでも「こうしたらもっと心地よく使えるかも」「このページがあったら、自分の気持ちを整理しやすいかも」と、小さな気づきが少しずつ積み重なっていって。
だからこそようやく完成したときには、愛着がぎゅっと詰まっていて、「この子、大事に使ってくれる人に届くかな」と思いながら、いつもワクワクとちょっぴり不安が入り混じった気持ちになります。
そんなふうにして生まれた作品たちだからこそ、同じように丁寧に、やさしい気持ちで日々を過ごしたいと思っている方の手元に届いたら嬉しいなと思っています♡
テンプレートを通じて、「今日はなんだか調子いいかも」「書き出してみたら、頭がすっきりした」そんな小さな変化や発見が、日々の中に生まれたら本当に嬉しいです。
見た目のかわいさだけじゃなく、「この人、本当に使う人のこと考えて作ってるな」って感じてもらえるようなものを、これからも丁寧に届けていきたいと思っています。